「今日嫌なことがあってね」
ある日の夕食で娘が言いました。
聞くと、いつも仲良くしているクラスの女子グループの中で無視をされていると言います。
「この前までは違う子が無視されてたんだけど、今日からは私を無視しようって言いだした子がいて…」
そうです、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか、グループ内で順番に仲間外れにするというものです。
私自身も子どもの頃に経験があり、特に女の子独特の悪しき習慣なのかもしれません。
表向きは無視しているけれども、実はこっそり娘の味方をしてくれている子もいるそうで、これもあるあるですね。
大人になってしまうと“くだらないことをしていたな”と思うものですが、その最中にいて1日1日が全力の子どもにとっては死活問題です。
ですので「嫌な思いをしてまでその子たちと一緒にいなくてもいいんじゃない?」とアドバイスをしましたが、本人は思った以上に冷静で、「分かってる、でも休み時間には読みたい本もいっぱいあるし、3日ぐらいしたらおさまるんだもん」とのこと。
強くなったな、と思いますが、“嫌なことがあって”と言ってきているので、寂しさや悲しさも裏側には当然あるはずです。
私には「ママもそういうの経験してきてるからさ、我慢しないで言うんだよ」と言うくらいしかできず、どこまで見守ってどこから手を差し伸べて良いのか、子育ては本当に難しいものです。
今回のような小さな困難から、この先に待っているであろう大きな困難まで色々と経験して大きくなっていくものだと思いますが、自分がされたことを誰かに対して繰り返してしまうのではなく、されたからこそ繰り返さない心の強さを持ってほしいと願います。
美化コーディネーター
眞田 由莉