「みんなちがってみんないい」
それぞれが自分らしくいてよいということは「人権」という意味でもとても大切だと思います。
しかし、「自分らしさ」と「自分勝手」は別物です。
自分らしさを追求する過程で、「自分のしたいこと」や「自分の価値観」を通そうとすると
周りの「自分らしさ」を邪魔することにつながります。
保育の中では「自由とルール」があると思います。
それは「自分の自由が相手の自由だけを損なってはいけない」ということだと思います。
話し合い、お互いを尊重し合って折り合いをつけること。
時には皆の自由を支えている組織自体を生き物としてみたときに、
その組織の自由を奪ってはいけないのだとも思います。
それは、言い換えれば「その組織に属する皆がその時、その時代に大切にしていること」
というものを損なってはならないということなのだと今は感じます。
そして同時に、それがそこにいる「個人の自由」を損なってはならないというものでもあるのだろうと最近は感じていますが、答えは出ません。
その時々の集団、人々によって、そして話し合いによって結論が違うのだと思います。
結果よりも「話し合う」「お互いを尊重し合う」というプロセスを大切にすることなのかもしれません。
個人の「人権」とその組織の「大切にしていること」それが別々にならないためにも
「初心」と「理念」が合わさる環境や、支援、眼差しを大切にしていきたいと思います。
ミマモリスト 眞田 海