保育園では子どもたち一人ひとりが自らの発達や興味関心、個性に応じて、自ら何をするのかを選択し、遊びこんでいきます。
しかし、そこには朝のお集りがあり、お昼ご飯の配膳準備があり、お昼があり、食後の掃除があり、午睡があり、おやつがあり、後片付けがあり、、、と「幹」となる一日の流れがあります。
その「幹」がある中に置いて、一人ひとりが自ら選択していく「枝」があり、全体としてどんな植物になっていくのか、どんな一日になっていくのかは、そこに存在する人たちの総和で出来上がっていくということだと思います。
保育園の先生方も同じく、朝出勤して、朝礼があり、朝の受け入れがあり、その日の保育の選択肢に必要な見守りと、子どもたち同士が作り出していく「共生」と「貢献」のドラマに必要だと思うこれからの環境を、子どもたちの発達状況を踏まえて見定め、生活リズムに合わせて声掛けを行い、お帳面を書き、会議があり、お迎えの引き渡しをし、その他園で必要な業務を行うなどの一日の「幹」があるかと思います。
「幹」があっての「枝」と考えたとき、自分たちの組織の「幹」とは何なのかを考えていく必要があるかと思います。
特に「幹」をルーティーンワークとして現場で一緒に行うことが出来ないテレワークとなると、猶更難しさを感じます。
自分のやりたいことをそれぞれがやっていてもそれは本当に「枝」になるのか。その「枝」は「幹」を強くするのか。
理想を追求するからこそ、本質も追及する姿勢が問われるように感じます。
ミマモリスト 眞田 海