皆で一つのことに取り組むという「みんな」。
そのみんなの意味を広域解釈してみると「組織」のことにそれぞれがPJを持って
取り組むことも「みんな」と呼べるように思います。
事実、以前はどんなことも一つ一つ「みんな」で話し合って進めるという多元型組織を組んでいたことがありました。
しかし、一人ひとりの個性を尊重することや、皆のコンセンサス(同意)を得るために膨大な時間がかかることなどのネックがありました。そして一番の問題は、「みんな」に意見は聞くものの、ほとんどの決定権や主体性は一部の人が持っているというヒエラルキーが見えることでした。
会議だけに参加して自分のアイディアを出すという人が参加すると、結局中々仕事は進みません。みんなが遠慮し始め、気を使い始め、アクセルが踏まれることがない。
話し合い、アイディアを出し合うだけの会議になっていくことが時々ありました。
そこで今は、会社組織を「一つの生命体」として捉え、それぞれが気づいたことを皆に共有してPJとして立ち上げ、必要なメンバーとPJを進めていくという形で進めています。
もちろんこの形で進めると「組織の社会的使命(理念)」といった「いったい何のために」という本質からぶれない力と、その観点から組織を「一つの生命体」として捉える力(私たちはカグヤさんと呼んでいます(笑))が必要となり、そこから「優先順位」を考える力が必要です。
最初からその力を一人ひとりが持っているわけではありませんから、お互いに補い合いながらという事で、とても大変ではありますが、今までの働き方に対する限界を感じた事実と、新しい働き方に挑戦できる喜び、それをさせてくれる会社への感謝が原動力のようにも感じます。
そしてまた、それを一つ一つ積み上げていくと、今まで見えなかった世界(働き方)が少しずつ見えてくるのが嬉しいところです。
時代にあわせていくこともそうですが、自分たちの会社の発達段階にも併せて、そしてそこの組織にいる人々の成長にも併せて、変化挑戦していく両輪が大切なことのように感じます。
ミマモリスト 眞田 海