カグヤが入っている新宿のオフィスビルでは、毎日決まった時間になると配送業者さんが各テナントを回って荷物を引き取ってくださいます。
しかしテレワークで不在にするようになったため、いまは電話をして集配をお願いするスタイルにしています。
これまでも定期的な集荷に間に合わない荷物が出たときや、配送日数を知りたいとき、着払いの伝票が必要なときなどはフリーコールに電話をして、オペレーターさんからこちらの要望や質問を担当ドライバーさんに伝えてもらい、折り返し連絡を貰ってドライバーさんと直接話をさせていただいていました。
なので、突発的な事態が起こっても迅速かつ柔軟に対応してもらえ、これまでかなり助けていただきました。
ついこの前のことです。
久しぶりに集荷依頼の電話をしたところ、おもむろに自動アナウンスが流れ、荷物の種類や配達日など聞かれるまま番号をプッシュすると集荷を受け付けた旨のアナウンスの後、電話が切れました。
「何時くらいの集荷になりますか?」
交わしたかった言葉はそのまま呑み込むことに・・・。
今どきこうした自動音声サービスは普通と言われればそうなんですが、なんだかあまりに一方的過ぎてモヤッとするというか、あれ?といった感じの寂しさが心に残りました。
近ごろ感じるのは、これまでひとりでは決して完結できない雑多なことが、コロナのお陰でといって良いものか、環境がどんどん整ってきて、各々が個々で完結できてしまえるようになっている気がします。
スーパーやコンビニのセルフレジなどは、その極みと言えるのではないでしょうか。
誰かに声がけしなくてもできるけど、敢えて声を掛けないと永遠に誰とも関われないのではと思うと、リモートでも繋がれるとはいえ本当の意味での人との結びつきの難しさを感じずにはいれません。
新しい技術の中で、新しい結びつきを・・・とは思いつつも、一日も早く、何の心配も気兼ねもせず、直接顔を見て共に場の空気を感じながら語り合える日が戻ってほしいです。
ミッションパート
佐藤真樹