自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2015/02/22

感謝が行事に

昨日は、室礼教室で、
「ひな祭り」をテーマに室礼をしました。

3月3日は「ひな祭り」ですが、
「上巳(じょうし)の節供」「桃の節供」とも言われ、
子どもの健やかな成長と幸せを祈る祭の日です。

もともと、中国の「上巳の節供」と、

日本古来の人形(ひとがた)信仰に基づく
祓えの行事とが結びつき、

更に、平安貴族の手遊び人形「ひいな」の習俗とが
次第に融合して・・・

現在のように、節供に雛人形を飾る風習が生まれたそうです。

長い歴史があって、今に繋がっていることを感じますが、
遣唐使によって、中国文化が入る前を考えても、

縄文や弥生時代において、土器を祭器として、
木の実や芋を中に入れ、お供えしていた文化があり、

昔の日本人は、
自然の中で生かされていることを感じながら
しっかり感謝していることがうかがえます。

そもそも行事は、

太陽など、見返りを求めるでもなく、
いつも与え続ける「自然」に対して、

感謝の心を返礼し、
それが四季折々に形になったもの。

昨日は、ちょうど晴れて気持ちの良い天気でしたが、

そんな陽の光や、そよぐ風などに、
「気持ちいいな、嬉しいな♪」と感じながら、
感謝できることこそ、

先人たちや自然と
繋がり合えるような気がしました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子