昨日は、室礼教室で、
「ひな祭り」をテーマに室礼をしました。
3月3日は「ひな祭り」ですが、
「上巳(じょうし)の節供」「桃の節供」とも言われ、
子どもの健やかな成長と幸せを祈る祭の日です。
もともと、中国の「上巳の節供」と、
日本古来の人形(ひとがた)信仰に基づく
祓えの行事とが結びつき、
更に、平安貴族の手遊び人形「ひいな」の習俗とが
次第に融合して・・・
現在のように、節供に雛人形を飾る風習が生まれたそうです。
長い歴史があって、今に繋がっていることを感じますが、
遣唐使によって、中国文化が入る前を考えても、
縄文や弥生時代において、土器を祭器として、
木の実や芋を中に入れ、お供えしていた文化があり、
昔の日本人は、
自然の中で生かされていることを感じながら
しっかり感謝していることがうかがえます。
そもそも行事は、
太陽など、見返りを求めるでもなく、
いつも与え続ける「自然」に対して、
感謝の心を返礼し、
それが四季折々に形になったもの。
昨日は、ちょうど晴れて気持ちの良い天気でしたが、
そんな陽の光や、そよぐ風などに、
「気持ちいいな、嬉しいな♪」と感じながら、
感謝できることこそ、
先人たちや自然と
繋がり合えるような気がしました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子