先日、館山の研修では藤森先生をはじめ、
沢山の方々にお話を頂きました。
そして、研修の振り返りであるクルーが言った言葉が印象的でした。
「話す内容のこと自体を大好きな人から話を聴くと熱量が伝わってくる。
プレゼンの本を読んでも確かに練習になるけれど、
そういう方と触れたほうがずっと語ることの学びになる。」
そう話すクルーの言葉を聞いて、
今回お話を頂いた方々の言葉を振り返ると、
どのお話も「語り」であったことを実感します。
何故、心に響くのか。
何故、人の意識が変わっていくのか。
それは、それを語られるご本人が
心から思い、実践し、大切にされているからだと感じます。
また、写真家であり冒険家である星野道夫さんの本での言葉を
思い出すきっかけとなりました。
「いつかある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。
たとえばこんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろう。
もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどう伝えるかって。」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか、
いや、やっぱり言葉で伝えたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって…。
その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだって思うって。」
(星野道夫:「旅をする木」より)
今回、お話を頂いたどの方も、
人を変えようとしたのではなく、
自分自身を変えてこられた方々でした。
「人を変えよう」「分からせよう」と説明するのではなく
「自分の大好きな事」「感動したこと」を通して、自分自身が変わってゆくこと。
そんなことを大切にしていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海