ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/05/14

「ハッピーポートフォリオ」

昨日のハッピーポートフォリオの続きですが、
自分らしく生きられる社会という事を考えたとき、
大人だけではなく、子ども達を見ると今の社会がどうなっているかが
分かります。

子どもの幸福度調査を見ていくと
2007年、日本の15歳の子ども達の29.8%が
自分自身に「孤独と感じる」という調査結果が出ました。
(先進諸国の子どもたちは平均5~10%ほどで、オランダはわずか2.9%)
ユニセフ 2007年子どもの幸福度調査より
http://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2007/pdf/rc7_aw3.pdf

そして、2013年12月にユニセフから出た調査結果には
気になる点が残ります。

学力などの調査項目は残りましたが、
子どもがどんな風に感じているかという調査結果が見つかりません。

教育面で行くとPISAの学力調査が好調なので世界第一位となっています。
http://www.unicef.or.jp/library/pdf/labo_rc11ja.pdf

しかし、その学びのプロセスで
「他者との比較」や「競争」「興味とは無関係に詰め込まれること」
などの環境はやはり「孤独と感じる」ということにつながるのではないでしょうか。

自分の発達にあった環境があるという事、
その環境を自らが選べるという事。

先進国では年齢で教育をしないで発達段階で
教育をするという事は当たり前ですが、
日本ではやはりまだまだそれが「先進的」と
言われてしまうのかもしれません。

就職をしても、同僚と比べられたり、先輩と比べられたり
そういう社会の中ではやはりいつか「孤独と感じる」のだと思います。

そういった「自分らしく生きる」ことを困難にする環境を
取り除くためにも、そこに過ごす人々の刷り込みを取り除かなければ
なりません。

先進的かどうかという基準ではなく、
子どもにとってどうなのかという基準で生きていきたいと思います。

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ミマモリスト
眞田 海