ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/05/28

「環境の大切さ」

大分のお客様にお邪魔させて頂き
先週のある園さんでのお悩みの話をお聞きしました。

それは、
「年齢別の保育から、異年齢への保育へと変わるには、
職員が増えないとできないのではないか」

という事でした。

良く、都会の園へ見学に行くと、自分達の環境よりも
ずっと多い職員の人数に困惑し、

「子ども達一人ひとりの発達に合わせた保育、子ども達が主体的に選択・展開していく
保育は、人数が多くないと出来ないのではないか」

という疑問をおききました。

そのご質問を大分のある園さんへお伝えすると、
私たちもそう思い込んでいましたという言葉と共に、
何が要因だったのかをいくつか教えて頂きました。

子どもを大人が管理するという考えが抜けなかった。
と仰いました。

子どもは自ら環境さえあれば育つという事を知ってはいながらも
先生が教える、動かすという価値観を捨てられず、
子どもが自ら選択できる環境を用意するという意識になれなかった。

そんな話の中で、そういった理念を浸透させるには、、とお聞きすると、
紆余曲折ありましたが、園長も一緒になって保育現場で保育し、一緒に語り、
一緒に改善と効果を喜ぶことが近道だったと教えていただきました。

保育は分からないから、
忙しいから、という条件ではなく、
自分も一緒に学び、実践していくこと。振り返り学ぶこと。
そして、それができれば、今度は園長不在でも
職員同士で話し合える環境づくりに尽力すること。

ここを怠れば、現場は園長先生を
仲間と見なすのは大変だと仰ります。

今現状の忙しさや事件は
日々の選択が招いているからこそ。
と仰ります。

日々を思いやりや理念から立ち帰れる環境作りが大切になるのだと
改めて教えていただきました。

ミマモリスト
眞田 海