土曜日は、英彦山の宿坊「守静坊」の茅葺屋根の材料となる茅を切りに熊本県の阿蘇まで行ってきました。
茅葺職人さんよりレクチャーいただき、
みんなで鎌を手に刈っていきます。
見るのとやるのでは全然違っていて刈るのも紐で結ぶのも運ぶのも一苦労。思ったよりも難しかったですが、慣れてくると皆さん夢中になってザクザク刈っていきました。
15人位で2、3時間刈って30束ほどに!「沢山刈れた!」と思いきや、これでたったの2平方メートル分の屋根の材だとか。^^;
慣れてくれば、ひとり1日30束~50束分は刈れるとのことでしたが、本当に大変な作業であることを実感。
実際の茅葺屋根にはこちらの束が2000束ほど必要になってくるということですから、実にたくさんの人のたくさんの労力によって屋根が葺けるというか、屋根の材が揃うことを知りました。
我が家の「和楽」も茅(藁)葺き屋根で、甦生前に屋根裏に上がらせてもらった時に、次の葺き替えのタイミングを待っていた藁たちが保管されていたことが思い出されますが、(実際に使えそうなものは屋根として使わせていただきました。^^)
「昔の人も大変な思いをしたのかなぁ」などと想いを馳せつつ、茅刈り体験の後ではいつも見ていた屋根の見え方がなんだか変わってくることを感じます。
時間を経て色々な方々の働きによって繋がった屋根、古民家ですから、私もその繋ぎ役のひとりとしてますます大事に住まわせてもらえたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子