こんにちは。大河内です。
先日、ある園様に訪問させていただいた際に
「会議などで悪い方ばかりを見合ってしまう」
「先生たちが自信を持てていない」
というようなお話を伺う機会がありました。
そんな時に、ふと思い出したのが
私自身が前職で体験した、ある違和感でした。
私は前職でシステム開発を行っていましたが、
各工程で作成された設計書やプログラムに対して、
必ずレビューをいうものが行われていました。
それは、人の手が作り出した生産物だからこそ
「必ず多量のバグ(誤り)が内在している」
ということが前提であり、
「いかに叩いて出して完全なものに近づけるか?」
が焦点になる、生産物の粗探しのような会議でした。
100%にいかに近づけるか、という観方であるため
良い所ではなく欠点ばかりが容赦なく指摘され、
それに滅入ってしまう新人も多かったように思います。
良い製品を作り上げるには必要なことではありましたが
指摘の対象が生産物から生産者にすり替わっていたり、
このような『減点法』の観方が、知らずのうちに
人間にまで及んでいたことに恐ろしさを感じていました。
もしかしたら、園の先生方も知らずのうちに
ものの観方が『減点法』になってしまっていて
お困りになっていたのかもしれません。
自分自身、正しさにとらわれて真面目になり過ぎたり
忙しさで視野が狭くなってしまうことがありますが、、
子どもたちの為に「本当はどうありたいか?」を忘れず
日々の眼差しを見直していきたいと思います。
ビジョンリスナー
大河内 盛友