ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/08/03

「東京湾」

先日、子ども達とお台場に行く機会がありました。
ランチを食べた後にお台場海浜公園で子ども達と一緒に
浜辺で遊ぶことにしました。

水着に着替えて子ども達と入って、浮き輪を使って遊んでいたのですが、、、
何度かライフセイバーの方が注意に来ました。

「膝までで遊んでください」

と遠目からジェスチャーで伝えてくれたのです。

よく分からずに膝丈の場所で遊んでいたのですが、
浜から20メーターほど遠くに行く人々の事は
頻繁に注意しに来ていたことを覚えています。

どうやら遊泳禁止のようでした。

ボートなどが近くを通るからなのかな?!
と思いましたが、ウィンドサーフィンなどはOKでした。

不思議に思い、帰り支度を始めると、、、
息子が着ていた白いTシャツが茶色に。

汚い海とは聴いていましたが、尋常ではない気がします。

帰って調べてみると驚くべき事実が。

お台場海浜公園が遊泳禁止の理由は、
大腸菌レベルが遊泳許可が下りる水質になっていないからという理由でした。

特に、大雨などが降った後は、下水道の処理が間に合わず、
東京湾には直接下水が放出される為、都民の糞尿が湾に放り出され
大腸菌の濃度が極度に上がると書かれています。

また、悪いことに関東中の河川が集中する為、
セシウムの蓄積も非常に高い濃度となっているそうでした。

・・・・衝撃的でした。

今まで、お台場の海で遊んだことはありませんでしたが、
東京で生まれ育ちながらも知らなかったことがショックでした。
知っていたら子ども達を海に入れることはなかったでしょう。

まさか、そんな海でオリンピックを開催するとは。。。

そして、もう一つ衝撃的だったのが、
去年の2日間のみ、このお台場海浜公園に「海水浴場」が出来たというニュースでした。

どうやら通常は「海水浴場」としては基準が満たされていない(許可出来る水質基準の5倍以上の濃度)の為、
禁止だが、観光客が足をつけて入る、膝丈のところまでで遊ぶ、という事までは許可しようということなのですが、

何故かその2日、オリンピック・パラリンピックの会場となるお台場で
子ども達が集められ、「顔を水につけないこと」を条件に海水浴場としてオープンされていました。

守らなければならないはずの子ども達を使ってのこの行動。

改めて、世界に対するこういったジェスチャーが
本当に日本という国をどう見るのか。

自分自身が身をもって体験した一日となりました。

ミマモリスト
眞田 海