自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2015/08/12

お盆の室礼 ~2015年~

明日から弊社もお盆休みということで、
社内の室礼も「お盆」がテーマです。

お盆の室礼2015

簾の様な「真菰(まこも)」は、
ご先祖様がお盆の間滞在する中空を現し、
その上に、盛り物を。

今回の盛り物は、
糸瓜(錦糸瓜)、茄子、きゅうり、胡麻の木、
数珠、ごま豆腐、ほおずき、散華になります。

黄色い大きな糸瓜の実は、茹でて実をほぐすと、
薄黄色のお素麺のような糸状になることから、
その糸は天のご先祖様と、こちらにいる私たちを繋ぐ物。

また、仏壇の前の三具足(中央が香、左が花、右が光)に見立てて、
左には花の絵の散華と、
右には灯りとしてほおずきを置きました。

ほおずきは、鬼灯と表されたり、別名灯籠草ともいうので、
実際に火を焚けない室礼では火の見立てに使われるそうです。

先祖との和合のために、
菩提樹の種でつくった数珠も添えています。

思いを身近な物で見立てる豊かな感性は、
昔から持つ、日本人の素晴しいところ。

そんな日本人の細やかさと文化の深さを感じつつ・・・

立派な先人やご先祖様を思いながら、
室礼を重ねていくことで、
自分の心も育てていけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子