昨日に続き、手漉き和紙についてです。
◆障子の張替え
https://www.caguya.co.jp/kurashi/46109.html
手漉き和紙には、昨日のブログでお伝えしたような、あたたかみのある表情や美しい風合いなど、素材感の良さだけでなくたくさんの魅力があるので、せっかくの機会にご紹介できたらと思います。
まずは調湿・空気浄化作用。和紙には湿気が多い時には吸収し、乾燥している時には放出する自然の調湿効果があります。また、和紙繊維がフィルターの役割を果たし、花粉やホコリなどを吸着したり消臭作用もあったりと、自然の力で快適な室内環境をつくります。
そして、日射による負荷は冷暖房時にかなりの影響がありますが、夏場の直射日光を吸収、拡散する障子紙は急激な室温の上昇を抑え、また暖房時には、窓と部屋の間に空気の層を作ることで夜間の放射冷却を防ぎ、窓際の極端な冷えを低減させてくれます。
更に紫外線・赤外線カット効果も期待でき、光が透過する際に和紙の繊維で乱反射がおこるため、「紫外線」を90%前後カットする効果があるそうです。また、肌に感じる熱さの光線「赤外線」も80%前後カットするので、和室の障子は夏を涼しく過ごせて、理にかなっていますね。
そんなわけで、安価なものや便利なものはたくさんありますが、魅力を知れば知る程に、やっぱり職人さんが手間暇かけてつくって下さった本物の和紙を暮らしの中に取り入れ活かして、子どもたちにもしっかりと繋いでいけたらと感じるものがあります。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子