先日、ある保育園の子どもたちと「一円対話」をする機会がありました。
これまで社内含め大人同士で行ったことは数えきれないほどありますが、子どもたちと一緒に行ったのは人生初めてのこと。
ドキドキワクワクの中で実際に行ってみると、子どもたちが途中でトイレに行ったり、しばらく話出すことができず固まる子がいたり、じっと座って話を聴くことにだんだん飽きてくる子が続出したりと、皆で集中して聴き合う場をつくるのはなかなか難しいものが・・・。^^;
それでも「○○ちゃんは竹馬が上手ですごい!」「一緒にホタルを見に行ったのが印象的だった」「みんなとドッジボールしたのが楽しかった」など、1年の終わりに改めてそれぞれの素敵なところを知ったり、園生活での楽しい思い出など振り返るとても貴重な時間になりました。
今は大人も子どももどこか忙しく、話を聴き振り返って味わう時間というのは園でも家庭でもなかなか少ないことと思います。だからこそ周りに自分の話を聴いてもらう場、他人の目を気にせず自分の思ったことをそのままに話せる場、誰かの声に心を傾けて聴く場。特に心の根っこが育つ幼児期の日常に、そのような場を持つ必要性を肌で実感する機会にもなりました。
先日ある方が「子どもの頃に母親に声をかけると、いつも手を止めて目を見て話を聴いてくれた」と話されていて、聴くことは愛だなぁと感動するものがありました。「聴く」というのは奥深いものですから、改めて未来にバトンを繋いでいく思いで、自分自身も聴く姿勢を磨きながら、一円対話のような聴き合える場を日頃から大事にしたいと感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子