ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/09/07

「粋」

昨日はカグヤ一家の法被を羽織る際に履く
股引きを買いに、浅草の祭用品店に家族で行きました。

祭の法被や股引きと言うと、派手なイメージがありますが、
お店の方にお話をお伺いすると、「粋」とは

「自分が前に出るのではなく、
相手が前になるように、自分が引く事、謙虚なこと」

だから「恰好が悪い」と言うのは、
「自分が恰好が悪い」のではなく、「相手にとって格好が悪い」
と言う事なのだと教えて頂きました。

自分の為の事ではなく、相手の為にと言う事が「粋」であることを学んだ矢先、
帰りがけに訪れた浅草寺で「粋」な方に出逢いました。

小雨がちらつく中の浅草寺は外国からの観光客、
日本人の観光客に溢れていましたが、

その方はその中でひとり、ひたすらに手を合せ
何度もお祈りをしていらっしゃいました。

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ただひたすらに、真剣に、丁寧に、
何度も何度も手を合せお祈りをささげる姿は
その場の誰よりも美しく、恰好良く見えました。

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あの方は、自分の為にあそこまで祈っていたのでしょうか。
それとも、誰かの為、仏様の為に祈っていたのでしょうか。

それはお聞きしていないので分かりませんが

自分に軸足を置くのではなく、
相手に軸足を置くという実践の意味を
改めて考えさえて頂く機会を頂いたように思います。

保育における「粋」とはどんなことなのでしょうか。
仕事における「粋」とはどんなことなのでしょうか。

自分自身に問い続け、実践の中で学んでいきたいと思います。

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ミマモリスト
眞田 海