今日から七十二候が啓蟄の末候「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」に変わり、菜虫が蝶になり、飛び交い始める頃となりました。
菜虫とは、大根やアブラナなどの葉につく青虫のことで、主にモンシロチョウの幼虫などを指し、菜の花が咲いて蝶が舞い始めると、いよいよ本格的な春の到来です。
和楽の畑でも、収穫しきれていないアブラナ科の野菜たちが、菜の花を咲かせています。
そして、最近庭に咲き始めたムラサキハナナもアブラナ科。
こちらムラサキハナナは外来種だそうですが、興味深い話を知りましたのでご紹介させていただきます。
戦後、キャベツ栽培とともに全国に大繁殖した大陸由来のモンシロチョウによって生息の場を奪われていた在来種のスジグロシロチョウが、外来種のムラサキハナナを食草として勢力を回復しているのだとか。
日本人に馴染み深いモンシロチョウが「外来種」というのもちょっと驚きですが・・・
外来種と聞くと、どこか脅威を感じがちだったものの、このような関係性を知ると、自分の想像の斜め上をいく力強さや柔軟性に感動。
自然はいつも思い込みに気付かせ、頭をやわらかく、心を広くしてくれる気がします。^^
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子