先日、ピアノの即興演奏家の方が「和楽」に来られ、せっかくの機会なのでピアノを弾いていただきました。
美しい音色が家中に響き渡りウットリしつつ、この家の長い歴史の中で初めて聴くであろう美しいピアノの音色に、家もビックリしているのでは? と想像すると、更にドキドキ。
こちらは、もともと母が大事にしていたピアノで、昨年実家から運んできてもらったものですが、
◆母のピアノ
https://www.caguya.co.jp/kokoro/44467.html
和楽に来てからも数えるほどしか弾いていなかったので、最初はピアノも緊張しているようなかんじで、「あれ?ここ音がならないね…」という鍵盤もあったのですが、
弾いていただいているうちに、ピアノとの関係性が変わってきたからか、ピアノに命が吹きこまれたからか、不思議なことに鍵盤の音もなるようになり、馴染むというかなめらかになっていくのを聴きながら感じました。
「50年くらい前のピアノは今と違って木もいいし、これはいい音がするピアノだから、一度調律すればまだまだ弾ける。」とも仰っていただき、母のピアノが褒められて嬉しい気持ちに。^^
そして「上手くなくてもよいので、毎日弾いてあげるとピアノも喜ぶよ」とも。
私自身、楽譜を読むのも苦手で、ピアノもたいして弾けるわけでもなかったので、いざピアノを弾くのにハードルが高かったこともありますが、その方も「楽譜読めない」と仰っていたのに、自然と調和する美しい音を奏でていてとても心地よかったので、私もこれをきっかけに、あまりとらわれずに自由に気軽に弾いてみよう、と背中を押していただいた気分です。
そう考えると、勝手に「上手くないとダメ」「資格がないとダメ」など、勝手に制限をかけてしまいがちですが、自分が楽しむのにそんなことは必要ないことに気付きます。
そして早速翌日から、毎朝少しではありますが自由に弾いていると、私だけでなく家もピアノも喜んでいるような、そこに命を感じるからこそ、続けていきたいなぁと感じています。^^
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子