先週、ピアノの即興演奏家の方が来られた時に、「一度調律するといいですよ」と教えてくれたこともあり、今日は調律師の方に来て頂き早速調律をして頂きました。
◆上手くなくてもよい
https://www.caguya.co.jp/kurashi/48129.html
その際に、ピアノの中を見せて頂きながら、「ピアノは響板(=弦の下に張ってある音響効果を高める板)に張られた弦を、下からハンマーで打つことで音が出る仕組みになっている打弦楽器」というご説明を受け、こんなにも複雑で繊細な構造だったのかと驚愕!
母の嫁入り道具ということで、生まれた時から身近にあったピアノにもかかわらず、鍵盤を叩くだけで音が出ることになんの疑問も持たずに、これまでピアノに触れていたとは・・・^^;
気付けば「もともとピアノってどこの国の人がつくったんですか?」「いつ頃できたんですか?」など、調律師の方に質問攻めになるほど興味津々な私。
そして、一つひとつの鍵盤を丁寧にチェックして下さった結果、
裏側のバットスプリングコードというものが全て切れていることが発覚したこともあり、
調律だけでなく、88鍵全てのコードの交換と6本のセンターピンの交換もお願いすることに。
当初、調律のみで午前中に終わる予定から、結局、粗調律、修理、本調律となり朝から晩までの長丁場となりましたが、おかげさまで見事に甦りました! 調律師さんには本当に感謝です。
それにしても、今回のピアノの甦りを通して、ピアノの原型を作った人、それを進化させた人、また、実際にこのピアノの製作に関わった人や今回のようにそれを調えたり修理したりしてきた人、はたまた運んでくれた人や、以前の持ち主(母)とそれを受け継ぐ今の私など・・・
そこにはたくさんの人たちの労力や思い、素晴らしい技術や智恵がつまっており、更にはそれらを支える材料でもある自然の恵みに支えられていて、
古民家の甦生に共通する奇跡というか感動をおぼえました。
週末には「和楽」でイベントがありますので、
◆第5回 仙人苦楽部のお知らせ(和楽音楽編)
https://www.tokutsumi.or.jp/news/1094.html
みんなが調和する場づくりを意識し、当日はもちろん、当日を迎える準備ができたらと思います。^^
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子