あうん健康庵の小松先生に来社頂き、
人間の体がそもそも持つ治癒力について、
そして、その働きを強める養生法についてお話をお聞きしました。
そもそもの病気のとらえ方についてお話を頂いたのですが、
病気は「問題」ではなく「サイン」なのだと学びました。
風邪を引くと風邪を治したくなってしまいますが、
実際は「風邪を引くような生活をしている」というサインとして、
身体が警告をしてくれているのだという事なのだと教えて頂きました。
それは何も風邪に限らず、どんな病気も同じだと仰います。
今の多くのお医者さんは風邪の薬は出しても
風邪を引く体質や生き方の癖自体は直しません。
その矛盾に気づき、益田日赤病院胸部外科部長の時代に
何もかもを捨てて、今のあうん健康庵を作ったとお話しいただきました。
病は日々の生活、暮らし方の不自然さを表すものと
そう捉える小松先生は、病を敵とせず、どんなメッセージなのだろうかと
耳を傾け、そして、その病が起きる根源を探り、その生き方や生活の仕方を指摘します。
そして、そもそもの人間が持つ治癒力を引き出すために治療を施します。
これは、子ども達に対する関わりとも同じように感じます。
子ども達が日々起こす事件や怪我、喧嘩、ひっかき。
様々なものを悪いことと捉えず、どんなメッセージなのだろうかと
耳を傾けて、その根源を探り、その生活の仕方を変えて行けるような
環境を大人が用意していく。
そんな見守りが、大切なのかもしれません。
ついつい、子ども達を見ているとその「メッセージやサイン」を
を見落とすどころか、「メッセージやサイン」自体を原因と思い、
手を出してしまいますが、まずはよく見て、耳を傾けて、
環境となっていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海