学び

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毎日更新。カグヤの日々の取り組みをご紹介。

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空間で捉える

昨日に続き、室礼のお稽古についてです。

 

◆残り花
https://www.caguya.co.jp/manabi/52026.html

 

節分の室礼では、もう15年程前に広島の祖母が私の父母宛に送った絵葉書を盛りました。

 

 

こちらは、祖母が鬼の絵と共に「邪鬼退散 節分の日に」と木に書いた絵葉書で、タイミングよく帰省中に実家の大掃除で見つけたもの。

 

 

鬼が退散する方向に向けて盛らせて頂いたのですが、先生から「鬼が退散するのはどちらですか? ここで言うと窓があるあちらの方では?」とご指摘をいただき、窓の方に移しました。

 

 

空間で捉えた上で、自分が意味を持ちそこに盛っていたのであれば、それでもよかったのだと思いますが、実際にはそこの意識はなく長板の上だけで完結していたため、まだまだ視野が狭いことにも改めて気付きました。

 

 

また、他の生徒さんの室礼についての話でも、同じ鬼柚子を盛るにしても、床の間よりも窓際のものは小さめのものが合うことだったり、

 

 

空間を意識して花の向きを調整していったりと、自分が盛る場所だけでなく、お隣や全体を見て空間を捉え調和を大事にしていく様に、組織における全体最適に通じるものも感じました。

 

そして、この空間で捉えるというのも、昨日に続き、なかなかオンライン上でのお稽古では気付きにくい話だと、リアルの良さにまたまた感動。

 

・・・というのも、オンラインを続けているうちに、どこか平面的でもあるパソコンの画面上でどう美しく見えるかの方に自然と意識が向きやすく、自分自身が空間で捉えることも、先生に空間を見て頂きご指導いただくことにも限度があることも感じたからです。

 

そうは言っても、オンラインがなければ室礼の学びの機会は途絶え、今にも至っていないわけで・・・しばらくオンラインを続け、久しぶりにリアルの機会を頂いたからこそ、今回改めてオンライン、リアル、それぞれのよさやありがたさを実感できたので、

 

今回の気付きを大切にしながら、今後はオンラインでもリアルでも視野を広げ、もっと空間で捉えること、家の中での調和を大切にしていくことに意識を向けていきたいと思います。

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子