昨日の続きです。
◆ひな壇づくり
https://www.caguya.co.jp/kurashi/52541.html
無事にひな壇ができたところで、緋毛氈(ひもうせん)と呼ばれる赤い布を。
ちなみにこの「緋毛氈」自体、私には馴染みのない呼び名でしたが、緋色(ひいろ)の毛氈ということで、今度は「緋色って?」と疑問がわいて調べてみると、鮮やかな赤色からオレンジ色にかけての色合いを指し、茜の根で染めたものを緋色と呼ぶそうです。
元来、赤(あか)と緋(あけ)は同じ意味で、太陽や火の色を表し、緋色は火をイメージさせることから「火色(ひいろ)」とも呼ばれるとか。また、「火」を「思ひ」の「ひ」とかけて「思ひの色」とも呼ばれ、熱い情熱を連想させる色でもあるそうです。
そんなわけで、ひな人形のひな壇に緋毛氈を敷く理由は、活力ある太陽の色だったり、血の色でみなぎる生命力のパワーを現していたり、神社の鳥居が赤いのと同じく魔除けの意味があったりするため、家の中に神聖な場所を作り、そこに赤ちゃんを守ってくれるおひな様を飾り、お供えをして願い事をするようになったからだといいます。
うーん。知らないことばかり・・・そして、一つひとつの意味が奥深すぎてすごい!
女の子の健やかな成長を祝い、今後の健康を願う日本の伝統的な行事、ひな祭り。
緋毛氈ひとつとってもこれだけの意味が込められているわけですが、ひな人形やそれぞれの衣装、お道具など・・・それぞれの形や色、文様や数など含め、込められた祈りや意味を知ることによって、また見る目や、受け止め方が変わってきそうです。
(続く・・・)
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子