桃の節供、ひな祭りまでもう1週間ですね!
和樂でもひな祭りの室礼を。
今回は、人形(ひとがた)に体の穢れを移して海や川に流す、ひな祭りの由来ともなる「流し雛」がテーマです。
日本文化は稲作文化と結びつきが強く、それを象徴するお米(炒り米やひなあられ)や貝で川の流れを表していくために、まずは川の流れをつくっていくためのお米を炒ります。
五色の結び紐を掛け、桃の花を一緒に。
ちなみに、イザナギが黄泉(よみ)の国から逃げる時に後を追う百鬼に投げたのが桃の実ということで、桃には古来から魔除け、厄除けの意味があります。桃太郎が桃から生まれて鬼退治するのも納得です。
日本の四季は、それぞれに独特の美しさや風情を持っており、その季節ごとに行われる行事は、その風情を一層引き立て、日本文化と伝統を深く感じさせてくれるものですね。
美しい春夏秋冬の移り変わりの中で毎年巡ってくる年中行事、室礼を通して、日本の四季を彩る魅力をこれからも発見していきながら、子どもたちへと繋いでいけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子