最近は、東京も随分と寒くなってきて、
紅葉の美しさが目立つようになってきました。
そんな風に、冬になって、
葉を落とす前に紅葉するのはお馴染みですが、
ふと赤くなった新芽や新葉を発見!
新芽は「緑」というイメージでしたが、
確かにこんな風に「赤」もあるなと、
不思議に思って、調べてみると・・・
赤色はアントシアニンとよばれる色素で、
若い葉は光合成を進行させるための
葉緑体を作り上げている段階ですが、
まだ、太陽光の強い光や紫外線による
害作用を防ぐことができないため、
そのアントシアニンによって太陽光を遮り、
葉緑体が害作用を受けないようにしているそうです。
そして、やがて葉が成長し、
葉緑体に太陽光の害作用を防ぐ機能が充分に発達すると、
アントシアニンによって太陽光を遮る必要がなくなるために
アントシアニンはなくなり、葉が緑に見えるようになるといいます。
この「新芽は緑」だけではなく、
空や海は青、雲は白、太陽は赤、月は黄etc・・・
よく自分の中で色を決めつけているところがありますが、
本当は、イメージとは違う様々な色が存在していて、
子どもたちの絵など、様々な色をつかって描かれているのを見ても、
そんなことに気付かされることがあります。
決めつけずに、そのままを受け取っていける
自然な眼差しを持っていきたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子