ある保育園の園長先生と、
昔の遊びの話しになりました。
園長先生の子ども時代には、
例えば缶があれば、
缶蹴りをしたり、楽器にしてみたり、
並べてみたり、石を投げて倒してみたり・・・
実に色々な遊びに発展させていたといいます。
そう思うと、
今は「人工物」に囲まれていることもあってか、
おもちゃでも「これはこう遊ぶもの」とあらかじめ決められ、
そのためにつくられているからか、
なかなか遊びが発展しづらい気がします。
それに比べて、石や棒、砂など、
「自然物」の場合は、イマジネーションも膨らみ、
あるもので工夫して、
自然と遊びも色々に発展していくのかもしれません。
そう考えると・・・
おもちゃなど、遊び道具を用意することが
「遊びの環境づくり」だと思いがちでしたが、
そんな風に、自然物を増やして、
人工物を減らしたり、用意しないことも、
環境づくりなのでは?とハッとしました。
「自然は危険だから・・・」と、
遊びの環境を子どもから奪わずに、
自然物を取り入れたり、自然の中で遊んだりして、
むしろ自然の危なさを
自分の感覚で掴んでいけるチカラを大事にできたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子