以前イラン人が訪問した際に、食事のヘルプに来て下さった方と料理をしたのがとても学び深かったので、
◆食文化交流
https://www.caguya.co.jp/kurashi/54254.html
昨日はその方にまた「BA(場の道場)」に来て頂いて、一緒に料理や食事をしました。
まずは、畑で夏野菜を収穫し、
既に冷蔵庫にあった食材もかき集め、
「これだけあれば、スーパーに行かなくても大丈夫そう!」と、あるものだけでお料理をすることに。^^
その方は、以前料理教室で働いていた経験もあり、料理が上手というか、食材を大切にされているのがとても印象深く・・・
今回も、こうして決して自分がつくりたいもの、食べたいものをつくるではなく、あるものでつくる、あるものを活かすスタイルに、なんだか自分都合でも自己犠牲でもない、自然と折り合いをつけるような柔軟さ、調和した心地よさを感じ、粗末にせずにお命をいただくことの大切さを改めて感じました。
また、料理中には、玉ねぎの先の茶色いところを、なるべく無駄にしないようバシッと全部切らず1層ずつ切っていくことだったり、
ネギの生長点を土に埋めるとまたネギができることだったり、
かたくなったパンを削り、パン粉にしてつかったり・・・
一緒に料理をしながら、たくさんの感動がありました!
また、包丁を洗う時に、スポンジが切れないようシンクなどで押さえながら洗う方法だったり、
玉ねぎの根っこ部分は生長点だから捨てずに食べた方がいいことだったり、生米からのパン作り方を教えてもらったり・・・
他の皆もそれぞれ知っている智慧などを色々と共有し合いとても勉強になり、料理の時間そのものがとても楽しいものでした。
そう考えると、料理というのは、メインの食事のための準備という感覚で、どこか手段のように捉えていて、「時短」などいかに早く作れるか、簡単に作れるかがよいことだと思っているところもあったので、こんな風に料理自体に楽しさがあったのは、なんだか新鮮な感覚でした。
日々、忙しい中で料理にしっかり時間をとること自体難しいことでもありますが、「それも本来は変な話だなぁ」というこの違和感も忘れないようにしながら、「食事のための料理ではなく、料理そのものも楽しむ気持ち」を大事に、できる範囲で日々の暮らしに反映できたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子