那覇マラソンでは、後半から雨も降り、
走っている最中も苦しかったですが、
試練は、走った後にも続きました・・・。
実は、スマホも現金も持たずに走っていたため、
途中ではぐれた幼なじみと
ゴール後に連絡を取り合うことができず、
雨降りの中、ひとり歩いてホテルに向かうことに・・・。
ずぶ濡れになりながら、痛む足は思うように動かず、
行きは15分だった道のりが、
帰りは1時間もかかるほど・・・。
そんな寒々しい姿を見かねてか、帰り道に見知らぬ方が、
タオルを貸してくれたり、
自分が着ていたビニールのカッパを譲って下さったり・・・
また、引きずる足を見ては、
「大丈夫ですか?」
「頑張ったね。」
「足、痛いですよね。」など、
声をかけてくれました。
一緒に「フルマラソン」という同じ経験をした同士だから、
自然と距離感も近づいたのかもしれませんが、
そんなあたたかなおもいやりのおかげで、
体は冷え切ったものの、心はポカポカし、
ホテルにたどり着くことができました。
そして、皆さん見ず知らずの方ですが、
そんな損得なしの関係の中だからこそ、
より一層「人って優しいなぁ」と感動し・・・
やっぱり優しさやおもいやりは、
本来の人間らしさ、自然な姿だと感じるからこそ、
自分自身も大事にしたいと感じました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子