昨日祖母の一周忌を終え、
祖母の家にあった2つの鰹節削り器のうち
普段からずっと使われていなかったものを
頂いてきました。
早速、今日使ってみようとすると、、、
そもそも、削り方が分かりません。笑
購入した鰹節には説明文がありますが、
果たしてどっちが頭でどっちが尾なのかがよく分かりません。
調べていくと、鹿児島の枕崎の方では特殊な製法で
頭の部分の処理をしているそうです。
また、頭と尾を間違えると粉だらけになりますと書かれているので、
削ってみると、どちらからも粉が。。。
調べてみると、カンナの刃が出すぎていると粉ばかりになると
書かれていました。
と言うわけで、刃の調整をかなづちを使って行いました。
どちらが頭かもようやく理解でき、
刃を調整しながら削ってみました。
すると、まだまだ厚い鰹節が。。。
しかし、繰り返すうちに向こう側が
透けて見えるような鰹節が‼‼
早速、昨日仕込んだ野菜の一夜漬けに
振りかけて頂きました。
芳醇な香りと旨みは
お漬物を一気に贅沢品の域まで持って行ってしまいました。
手間暇のかかる鰹節削りですが、
今も料亭などに行くと、
「鰹節はお客様の顔を見てから削れ」
と言われるくらい、削ってすぐが香りも味も良いそうです。
実際にやってみると、味もさることながら
やはりこの手間暇をかけた時間やこの所作一つ一つが
豊かさであり、幸せであるように感じました。
これを面倒と思い、今までパックで買っていたことを思うと
なんだか、もったいないことだなぁと実感しました。
祖母から頂いた鰹節削り器とともに、
鰹節を削る文化も、これから大切にしていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海