昼間はまだまだ暑いものの、最近は寝苦しい夜もなく、朝晩少しずつ秋らしくなってきたように感じる中で、昨日から二十四節気では「白露(はくろ)」になりました。
朝、草花を見ると露がついている、そんな光景が見られる頃ということで、だんだんと秋の気配が深まっていき、秋の七草が咲き始め、植物を通しても秋の風情を感じられる頃ですね。
「和樂」の庭でも、少しずつ柿の実が色づき始めました。
意識してみると、発見できる自然の変化も、意識しなければつい見逃してしまいそうになりますが、
古来より日本人は、1年を24つに分けた「二十四節気」を更に3つに分けた「七十二候」に区分して、季節の移ろいを楽しんでいたといいます。
季節の変化を感じづらくなった今だからこそ、旧暦の二十四節気を軸にして季節を愛でる機会を持つことで、五感と共に季節感の衰えを取り戻せるような気がします。
朝晩に空気が冷やされ草木に露が光るこの「白露」に、朝の光にキラキラ輝く露の美しさはもちろんのこと、秋晴れ、中秋の名月、秋の七草、秋茄子など・・・秋を冠するものに触れ、季節の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子