明後日から、島根へカグヤ一家総出で研修に出かけます。
霊長類の研究の中で、
私たち人間が他の動物たちと決定的に違うのは
協同生活の中で、食べ物を共有し、子育てを協同することだというのが、
研究結果から分かってきたそうですが、
私たち人間がその「暮らし」の中で培ってきたものが
今の時代失われてきているのだと感じます。
孤食が進み、手間暇をかけずとも、協力せずとも、
お金でモノが買える時代になり、
簡単便利なものが優先される時代となりました。
簡単であること、早いこと、安いこと、便利であることが
「価値」として扱われると共に、
大量生産大量消費の時代が、物を粗末に扱い、
「有難い」や「もったいない」という心を失くしていったように思います。
そんな時代を自分自身も生きてきましたが、
モノは豊かになっても、心が豊かにならなければ、
幸せはずっとないものねだりのように、
欲求を満たし続けるしかありませんでした。
しかし、実際に暮らしを整えていくと、
豊かさの定義が変わってくることを感じています。
自分達で食べる食べ物を皆で協力して作ったり、
味噌づくりをしたり、梅干しを作ったり、
扱う道具を自分で研いでみたりと、、、
生活を支える色々なものに手間暇をかけてみると
今まで、面倒だと思っていたものに、手間暇をかけること以上の
豊かさがあることを感じます。
それは、今までいくら簡単便利を追求しても、
満たされなかった心や体が、なんだか自然と喜ぶような感覚です。
まだまだ、知識も実践も不足していますが、
今回の研修を通して、自分自身の暮らしに対する常識を
もう一度塗り替える思いで、学んできたいと思います。。
ミマモリスト
眞田 海