昨日に続き、本日もスリランカ通信です。
スリランカ滞在中は、毎日スリランカカレーをいただきました。(多い時には1日2食!)
ちなみにスリランカカレーとは、「ライスを囲むようにカレーや副菜を盛りつけたワンプレート式」を基本とするスリランカ料理のことで、
スリランカでは、1種類だけのカレーが出てくることはなく、3種類以上のカレーがご飯の上にかけられて出てきます。
それらをスリランカの人は、右手の指先を使ってごはんとカレーを捏ねて混ぜて一口サイズにまとめ、すくいあげるようにして口元に運び、最後は親指で押すようにして口の中に入れます。
せっかくスリランカに来たこともあり、私たちも右手で食べてみたところ、最初は慣れないからか、思った以上に難しいかんじ・・・^^;
でも、回数を重ねるほどに上手になってきて、旅の後半にはだいぶ自然に食べられるようになってきました。
また、この手を使って食べる理由は色々あるようで・・・
まず食前と食後にしっかり手を洗う習慣が身につき、衛生面に寄与していたり、
口に入れる前に、骨や野菜の皮や種など食べられない部分を選別して取り除けたり、熱さや硬さなどを確認できたりする、安全な理由があります。
その他、おいしさの面で、混ぜることによって「甘味、酸味、塩味、苦味、うまみ」がより調和され、そこに「フレッシュなスパイスの風味」が複雑に絡み合っていくという味覚と嗅覚の相乗効果からおいしくなったり、
指先で捏ねて食べる時、ご飯と汁とおかずを皿の上で一口量に調整する際に、どのおかずを取るのか、ご飯と汁の比率をどうするかは食べる人の好みに委ねられるため、色々とお好みのおいしさに調整できたりも。
おまけに食べる速度も必然的に遅くなるので消化にも良いという話や、手で食べると、身体が食べていることを認識し胃の活動が活発になるので、消化吸収を促す効果があるともされているようです。(お寿司なども、おなじことかもしれませんね。^^)
日本ではマナー違反とも言われる、一見すると原始的な食べ方のようでしたが、思った以上に理にかなっていてビックリ!
食べ物もですし、食べ方も含め、その国の風土や文化に合わせた食体験をすることは新たな発見があり、食をより楽しむきっかけになったり、その国の人と仲良くなる機会にもなりますから、
こうして海外に行った時はもちろん、反対に海外からのお客様をお迎えする際にも、食体験&交流を大事にできたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子