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山の徳

この週末は「守静坊」にお客様がお見えになり、昨日、今日と一緒に遊行を行い英彦山にのぼりました。

 

 

英彦山は「日本三大修験山」のひとつといわれる霊山ということで、

 

https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/13037

 

今回は古くから山伏が修行していた道を辿る2日間となりましたが、今日は高住神社から「望雲台」(ぼううんだい)というところにいきました。

 

とても危険な場所ということで覚悟していましたが、特に2か所の鎖場では気を抜けば一瞬で死に繋がる危険を目の当たりにしました。

 

 

 

そうして恐い思いを抱え緊張感を持ちながら、ついに絶景ポイントでもある断崖絶壁の最後の鎖場をのぼりきり望雲台の上に辿り着くと、そこには幅の狭い足場と鉄柵のみ。

 

 

絶景を前に感動!

 

・・・と言いたいところですが、正直私はもう恐怖が上回っていたこともあり、「生きて帰る」を第一優先とし、変に動いて絶景を目に焼き付けたり写真を撮ったりなどもせず(できず)、鉄柵を握る手に集中して少し留まった後、緊張感のままにおりていきます。^^;

 

鎖場をおりると、無事に下りられて安堵したのか、生きていることが嬉しかったのか、一緒にいる仲間の存在を強く感じたからか感極まるものが。

 

考えてみれば、日常生活の中で「死」を考え意識することはあっても、リアルに感じることはなかなかないものですし、自然への畏敬と畏怖の念も、考えるまでもなく自然と湧きあがってくることを感じ、今回改めて「生と死」について考えさせられる機会にもなりました。

 

そして、そうした生きる中での醍醐味とも言える困難や逆境を乗り越える経験、生と死に向き合える貴重な機会を含め、ある意味今まで知らなかった山の魅力、徳を感じるものもあったので、引き続き遊行を通して、この圧倒的な山の存在から学び、自然との繋がりを思い出し、自分を調えていけたらと思います。

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子