こんにちは。女将です。
その日、園様に到着すると、ちょうど子どもたちが
お散歩に出るタイミングだったらしく、
玄関は小さな子どもたちで溢れかえっていました。
先生が訪れた私たちに気付き、挨拶するなり大きな声で
「せーの」と声を掛けたのです。
すると子どもたちが一斉に
「こんにちは!」と挨拶をしてくれました。
その元気な声につられ、私も思わず
「こんにちは!」と大声で挨拶を返しました。
それは私にとって、とても新鮮な体験でした。
それぞれの生活する環境にもよるのでしょうが、
大人になると、そんなに大声で
わざわざ挨拶する場面はそうありません。
ましてや、普段、子どもに接することも少なく
滅多に園様にお邪魔することのない私は、
大抵、相手は大人なので、
そんなに弾けるほど元気な挨拶を望まれることもありません。
こんな精一杯の挨拶、本当に久しぶり過ぎて
いつ振りかも思い出せないほどです。
それにしても、
大きな声で挨拶するって気持ちのいいものですね!
おっきな声で挨拶を返していたあの一瞬、
私は周りの目も気にならず、
ただ、ただ、目の前にいる相手に、
一心に気持ちを伝えようとしていた気がします。
こんな風に、誰もがこんな挨拶がきたなら
世の中の争い事もなくなるのかなとも思います。
ミッションパート
佐藤真樹