妻の実家から戻り、
お土産に田んぼの土手に生えている
「野蒜(のびる)」を貰ってきました。
この野蒜。
日本神話のヒーローであるヤマトタケルの東征神話では、
足柄山で白鹿に化けた地の神を「蒜」で退治するエピソードがあり、
この「蒜」はノビルではないかといわれています。
また、野蒜には素晴らしい薬効があります。
民間療法では下記のような疾患に対する効能が経験的に知られています。
胃ガン
咽喉痛
肩こり
気管支炎
切り傷
月経不順
下痢
五十肩
子宮出血
食欲不振
疔癰
打撲
毒虫の刺傷
肺壊疽
肺膿瘍
百日咳
扁桃炎
やけど
内科的疾病には鱗茎の生食または黒焼きの内服を行い、
外科あるいは皮膚科的問題には鱗茎をつぶして塗布するか
鱗茎の黒焼き末をヒマシ油で練って塗布する場合が多いようです。
古事記に応神天皇の歌として、
「いざ子ども 野蒜摘みに 蒜摘みに」
という歌があるように、
古くから薬草として大切にされてきたこの野蒜。
この季節の自然の力を
お味噌汁や酢味噌などで頂いていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海