こんにちは。大河内です。

先日、武相荘（旧白洲邸）を訪ねる機会がありました。
（◆武相荘　http://buaiso.com/）

白洲夫妻が、この地にあった茅葺きの古い農家を買い取り
その時々に合わせて使いやすいように手入れをしながら
暮らしていたとのことで、、

カグヤでも昨年末から「暮らし」を深めていく実践を
新たに始めていますが、この武相荘という古民家、
そして白洲夫妻が愛用した家具や食器の一つひとつから
お二人が大切にしていた「生き方」が伝わってきました。

道具のシミやキズ一つにも、そのものの背景にある
歴史を感じて、それを味わいとして受け入れたり、
完璧に作られていない不便な古民家だからこそ、
かえって日々の手入れを大切にしていくことで、
寄り添い、共に生きていくということ。

そこには、現在のように傷めば使い捨てたり
初めから不備の無い完全である状態を求めるような
価値観は感じられませんでした。

完璧であることを求めず、あるものを観て活かしたり、
一緒に永く寄り添いながら共に生きていく。
それは、家や道具だけではなく、人や自然や地球との
付き合い方にも必要な感覚なのだと思います。

そのものが何に繋がっているのか、日常の暮らしの中に
あるものを見つめていきたいと思います。

ビジョンリスナー
大河内　盛友