自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/06/15

ジャンボタニシ

田植えから1ヶ月程が経過し、
「そろそろ草刈りが必要な頃かなぁ?」と思い、
藤崎農場さまへ聞いてみたところ・・・

「今年は、ジャンボタニシの異常発生で
 雑草は皆無です。
 苗もだいぶ食べられましたが、
 補植して何とかなりそうです。」と。

草取りをしなくてよいのは、
随分と楽なことだと思ったところ、

実際に、除草剤を使用しない除草法として、
このジャンボタニシの食草習性を活用した
有機農法があるそうです。

ただ、草取りのことだけ考えれば、確かに楽だし、
除草剤も使わずにすむので、安価で環境への負荷も少なく、
好都合なのかもしれませんが、

ジャンボタニシの異常発生により、
草がなくなっているということは、
他の生き物も生きにくくなっているわけで、

お米を取り巻く生態系で考えると、
安心しているわけにもいかないことを感じます。

なかなか田んぼにも足を運べませんし、
分からないことだらけですが、

ジャンボタニシの異常発生によって、
どう生態系に影響していくのか、
お米の成長にどんな変化があるのか・・・

注意深く見ていけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子