昨日は、福岡県八女福島を散策しました。
こちらは、町並み保存の取り組みがされており、
町屋の建物などを見学させて頂いたのですが、
印象的だったのは、
先人から受け継がれたものを
とても大事にしているところでした。
自分の身の回りのものを見まわしてみると、
修理したもの、されたものなどほとんどなく、
新たに買ったものばかり。
それは、修理することよりも、新品の方が、
安かったり、きれいだったり、楽だったり、
もしくは、修理できる人がいない・・・
ということがあるのですが、
町屋見学で出逢ったものは、
できるだけあるものを活かして、
壊れたところだけを修理する・・・というもの。
例えば、欄間の細工も、隅の壊れた部分だけだったり、
建具も、壊れていないところはなるべく残されていたり、
桶も壊れた木の部分だけ変えたりと・・・
そこから見えてくるのは、
できるだけあるものを活かそうとする、
日本人の美しい心でした。
たとえ表面には見えなくとも、
そのものに宿る想いや
背景にある物語を感じ、
大事に関わっていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子