自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/06/18

できるだけ活かす

昨日は、福岡県八女福島を散策しました。

こちらは、町並み保存の取り組みがされており、
町屋の建物などを見学させて頂いたのですが、

印象的だったのは、
先人から受け継がれたものを
とても大事にしているところでした。

自分の身の回りのものを見まわしてみると、
修理したもの、されたものなどほとんどなく、
新たに買ったものばかり。

それは、修理することよりも、新品の方が、
安かったり、きれいだったり、楽だったり、
もしくは、修理できる人がいない・・・
ということがあるのですが、

町屋見学で出逢ったものは、
できるだけあるものを活かして、
壊れたところだけを修理する・・・というもの。

例えば、欄間の細工も、隅の壊れた部分だけだったり、

欄間

建具も、壊れていないところはなるべく残されていたり、

敷居

桶も壊れた木の部分だけ変えたりと・・・

樽

そこから見えてくるのは、
できるだけあるものを活かそうとする、
日本人の美しい心でした。

たとえ表面には見えなくとも、

そのものに宿る想いや
背景にある物語を感じ、

大事に関わっていけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子