昨日は、室礼のお稽古でした。
今回は「七夕」がテーマということで、
実際に夏野菜や短冊などを盛り、
先生から指導を頂きましたが、
その後の直会の時に、
先生から、面白い話がありました。
「本来、ここで学んでいることは、
書物で残ってきたことではなく、
生活に残っているもの。
行いで残って、繋がってきた。
こんな教室やお稽古で繋がったものではなく、
実際に、七夕の日に素麺をいただいたり、
そんなことをして残ってきたもの。」
そういえば、以前から先生は、
「教室では型をお伝えするけど、
ここで習ったことよりも、
自分の家で繋がってきたものがあれば
そちらを優先するように。」と
よく仰られていたことを思い出します。
確かに、家庭内文化をお稽古で学ぶとは
なんだか不自然なことだと思いつつ・・・^^;
でも「教室に通うことに意味はない」
ということではなく、
それを生活におとしこんでこそ、
意味が出てくることも感じています。
長い年月をかけて、
生活に残ってきた美しいものが、
途切れそうになっている今、
お稽古で学んだことを、
少しでも、生活や暮らしへと活かし、
次の世代に残せたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子