先日の室礼のお稽古では、
七夕がテーマでしたが、
七夕はちょうど夏の収穫期にもあたるので、
麦を中心として粟、ひえ、芋、豆などの
畑の作物の実りを感謝して祝う信仰もあったそうで・・・
今回は、麦からできたそうめんや
この時期にとれた夏野菜を盛り物として、
作物の実りに感謝しながら盛りました。
そして、その後の直会(なおらい)では、
皆で「麦まんじゅう」をいただきました。^^
直会とは、一般には神事終了後の宴会というかんじですが、
本来は神事を構成する行事のひとつで・・・
神霊が召し上がったものを頂くことにより、
神霊との結びつきを強くし、
神霊の力を分けてもらい、その加護を期待する
ということのようです。
室礼でも、
盛り物を「飾る」のではなく
「供える」という意識を大事にしているので、
「神人共食」は、同じことなのだと感じました。
また、先生からも
「食する=身につける」ということで、
ただ美味しいものをいただくという感覚ではなく、
お供えしたものを感謝していただき、
そうして感謝の心を育てていくこと・・・
と仰いました。
やっぱり、事を行うにあたって、
その奥にある心は切り離せないものだと感じるからこそ、
日々の一つひとつの行いを丁寧にし、
感謝の心を育て、磨いていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子