いつも有難うございます。
カグヤの松野です。
先日、福岡県飯塚市にある
古民家『聴福庵』に行ってきました。
100年前に建てられた古民家の中には、
明治~昭和の火鉢や漆器など生活用品が
使われています。
今回、聴福庵で食事をした際、
大正から使われていた樽の“手入れ”を
見せてもらいました。
一体何を使って手入れするかというと…
なんと“蜜蝋”。
布巾にちょっと付けて、
樽の表面を磨くと…
まるで息を吹き返したかのような風格が出ます!
“年季が入った”という言葉では
言い表せないほど、貫禄のある面持ち。
樽の様子をみて、定期的に
この“手入れ”をしてあげるのだそうです。
最近では、オイルステインなど、
化学物質を使ったコーティング剤もありますが…
木は息ができなくなり、すぐに傷んで割れてしまうようです。
モノとしてみたら、見栄えのよいもので
簡単に取り繕ってしまいますが…
長く大切に使われてきたモノは、
誰かがこうして一緒に暮らしながら
“手入れ”してきたからこそ
長い間受け継がれてきたのだと感じました。
発酵コーディネーター
松野 寛子