今日は聴福庵にて、天井や梁を磨かせて頂きました。
マンションだと、クイックルワイパーにウェットタオルをつけて、
天井や壁を拭いたことはありましたが、
日本家屋の掃除は初めてです。
天井の木材も梁もまずは乾拭きから始めます。
そして、油を布に沁み込ませてひたすらに磨いていきます。
乾拭きも木目に沿って拭かなくては綺麗の掃除が出来ません。
また、拭く時の強さや方向も、木目によって変えて行かないと、
布が引っかかってしまったりもします。
乾拭きの後の油をしみこませた布での磨きも、
油を塗るのではなく、磨くということ。
その違いが磨いていく毎に分かってきます。
塗ったら色は変わりますが、磨かないと輝きません。
そして磨かないと、木がそもそも持つトラ目や赤色の濃淡が出てきません。
磨き方もどうするのがベストなのかは、まだまださっぱりと分かりません。
まさにやりながら学ぶことの連続です。
しかし、磨いていくうちに木々が魅せてくれる本来の姿は、
100年経った今でも、(もしかすると今の方が?!)美しく、力強く、
そして、活き活きとしています。
100年の時が宿るという事の凄みを感じる機会となりました。
掃除一つもやり終えてみると、
背中や腰の筋肉が硬直するほど疲れてしまいましたが、
それ以上に、磨く楽しさや、磨いた後の清々しさが上回り、
とても充実した時間になりました。
本来はいっぺんにやるのではなく、日々磨いていく事が
大切なのだという事にも気づく機会となりましたので、
自宅での実践も何か毎日の磨く習慣を実践してみようと思います。
ミマモリスト
眞田 海