自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/08/02

雨の呼び名

今朝は、関東で激しい雷雨となりました。

このように、梅雨が明けても雨は降るものですが、
同じ雨でも、梅雨時期のように、長い時間降り続く雨と違って、
今朝のは、雷と共に一気にザーッと降っていく雨。

「雨」といえば一言ですが、
よくよく見てみると、色んな表情を見せてくれるものですね。

そして、自分が知らないだけで、
確か昔は、雨の呼び名も色々あったはず・・・と思い、
ちょっと調べてみたところ、

想像を超えるほど、沢山の雨の呼び名が見つかったので、
ちょうど「夏の雨」についてを、ご紹介したいと思います!

◆「夏の雨」名前と種類
・青葉雨、翠雨(すいう)、緑雨
 初夏に降る雨。青葉をつややかに見せることが由来。

・瑞雨(ずいう)、穀雨(こくう)、甘雨(かんう)
 夏に穀物や草木を潤す恵みの雨。

・喜雨(きう)・雨喜び(あまよろこび)・慈雨(じう)
 夏の日照りが続いた後に降る喜びの雨。

・夕立(ゆうだち)・白雨(はくう)
 夏の夕方に降る激しい雨。

・洗車雨(せんしゃう)
 七夕の前日の7月6日に降る雨。彦星(牽牛)が織姫に会う為、
 牛車を洗う水が雨になると言われています。

・洒涙雨(さいるいう)
 七夕当日の7月7日に降る雨。
 「織姫と彦星が分かれた後に流す寂しさの涙」、
 あるいは「会う事ができずに流す悲しみの涙」とも言われます。

・御山洗(おやまあらい)
 富士閉山の旧暦7月26日に降る雨。
 多くの登山者で汚れた富士を洗い清める雨。

・半夏雨(はんげあめ)
 夏至から11日目の半夏生(はんげしょう)に降る雨。

・・・そんなわけで「夏の雨」だけを見ても、
実に、表現が豊かなことが伝わってきます。

こんな季節や日にちよる雨の呼び名は勿論、
降り方による雨の種類なども沢山あり・・・

日本人の豊かな感性には、感動するばかりです。

特に、昔の人たちは、
暮らしに密着していた自然の細かな違いを
敏感に感じ取っていたのでしょう。

そう思うと「雨が降った・・・」で片付けるのではなく、

もっと雨をよく見て、季節を感じることや、呼び名を調べたり、
自分で呼び名を考えてみたりするのも楽しそうですね。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子