今日の台風の猛威はすさまじく、
たまたま東京は台風が東を通り抜けてくれたことや
位置的にも被害が少なかったですが、
関東全域に爪痕を残していると、ニュースでも
頻繁に放送がありました。
自然はやはり雄大で力強く、
人間都合で物事を見ると、台風も厄介なものに見えてきます。
しかし台風について、アイヌ民族はどんな捉え方をしているのだろうと
調べてみると、アイヌ民族初の国会議員の萱野茂さんが
台風についてこんなことを仰っていました。
「自然は神であり、営みに無駄というものがない。アイヌ民族の自然観です。
台風のことも、アイヌは「山の大掃除」と考えている。台風で森の木々が倒れることには、
ちゃんと理由がある。倒れた木にこけが生え、それが揺りかごになって幼木が育つ。
天然更新で、森は若返るのです。
風で木が倒れたら、基本的にかまわず、再生は自然に任せればいい。
その方が森は強くなる。自然の営みには無駄がない。」
台風は人間の都合で見ると
「悪いもの」のように見えてしまいがちですが、
自然界では、川底の石が台風によってきれいになり
魚の産卵が進んだり、土壌が改良されたり、
地球にとっては自然であり必然なシステムなんですね。
先々週、中学時代の同級生が。
そして今日、中学からの恩師が亡くなる知らせがありました。
私個人としては、とても受け入れがたく、
名残惜しく、、やはり「悪い」知らせと受け取ってしまいますが、
地球全体で物事をみれば、
これも自然の摂理であり、営みには無駄がないのだと。
きっと何か、意味があるのだと。
ちゃんと気づくから安心しなさいと、
言ってくれているように思います。
そのメッセージを受け取る前に、
唯々今は、故人へのご冥福をお祈りします。
同級生を追いかけるように逝ってしまった先生。
彼女と私だけが、三年間、先生の担任でした。
手のかかる二人だったのでしょう。
一年生の頃から、
「君たちは特別に三年間俺がみる」
と、腹を据えて関わってくれた先生。
悪いことをすれば、愛を持ってビンタをしてくれた先生。
善いことをすれば我が子のように喜んでくれた先生。
卒業してからもずっと気にかけて下さっていた先生。
結婚式でも、笑顔で見守って下さいました。
本当にありがとうございます。
先生の存在は居なくなっても心の中にずっと居続けます。
先生から卒業の時に頂いた「恕」。
一切を包容して進歩向上せしめんとする心。
大切に生きて行きます。
ミマモリスト
眞田 海