こんにちは。女将です。
今年も無事、本家の叔父と
お墓参りをすることができました。
叔父は80歳後半。
毎年会う度、目に見えて
老いてゆくのを感じます。
学生時代から登山が好きで
毎週末、テニスに通い
冬休みには決まってスキーをするほど
いつもアクティブだった叔父が、
いまでは立ち上がるにも
何かにつかまるようになってしまいました。
長時間出歩く歩くことも辛い様子です。
叔父が言うには、近頃めっきり忘れっぽくなり
それこそ去年までは
予定や約束ごとを忘れないよう
メモをとったりしていたそうですが
最近は、メモしたことすら
忘れてしまうこともあるようで、
何事もほどほどのことろで
自分と折り合いをつけているようです。
ちょうど私たちが叔父と
そんな話をしていると
翌朝9時半に訪ねたいという電話が
叔父のもとに入りました。
私が、父が忘れてしまわないよう
壁に掛かっていたカレンダーにそれを書こうとすると
叔父は笑いながら「書かなくていい」と言うのです。
「覚えておかなきゃいけないことと、
そうじゃないことがあるんだ」と。
「どうせ忘れたって相手は来るのだから問題はない」
と言うのです。
なるほどと思いました。
仕事に出かける必要もない。
買い物に出掛けるにしてもお店のオープンは10時。
確かに、ゆとりある時間を過ごす者にとって
9時半は、大抵、家にいる時間です。
相手もそのあたりの事情が分かっているのでしょう。
だからこそ、叔父も
頑張り過ぎる必要がないのかも知れません。
頑張るけど決して無理はしない。
誰もがこんな風に無理をせず老いてゆけるなら
きっと本人も周りの人も幸せなのだろうと思いました。
ミッションパート
佐藤真樹