こんにちは。女将です。
お財布のファスナーが壊れて、早一年。
機会がある度、理想の財布を探し続けてきました。
でも、なかなか見つからず今に至っておりました。
私は何かを買うとき自問していることがあります。
まずひとつ目は、「本当に必要か」。
これは経験上言えることですが、
ただ便利だからとか、欲しいというだけで買っても
きっと人生の中での登場回数はものすごく少ないからです。
ふたつ目に、「妥協していないか」。
“ちょっと理想と違うけどまあいいか”
という気持ちで買おうとしていないかを考えるのです。
“まあいいか”は、いつかきっと
“こうだったらいいのに”に変わります。
三つ目は、「自分にとってその価格は妥当か」。
いくら必要とはいっても、身の丈に合っていなければ
その物の魅力を引き出してあげることはできません。
どんなに優れた道具も、使い手が未熟であれば
それなりにしか機能を果たせません。
昔からよく言われる
“身の程をわきまえる”ということです。
そしてこれが一番大事なのですが、
「心ときめいたか」。
魂が求めていないものは、
ふとしたときに気に入らないところを見つけたら最後、
どんどん気に入らないところが増えていって、
いつか愛情を注いでやれなくなるからです。
そうして自問自答しながら、
最幸の出会い果たしたものたちが
私と長い時間を共にしてきました。
そんな拘りの中、探し求めていた財布に、
先日、とうとう巡り会うことができました!
(自分におめでとうと言いたい気持ちです♪)
ふと立ち寄ったショッピングモールで
偶然、革製品の専門店の前を通り過ぎようとすると
なぜか後ろ髪を引かれるような思いに襲われ
つい店の中へ足を踏み入れたのです。
すぐさま目に飛び込んできたその財布に
思わず心が騒ぐのを感じました。
そしてそれを手にした瞬間、
「きっと呼ばれた」と思ってしまったのです。
それでも、いつものように心の中で何度も自問しました。
そうして時間をかけ、ようやく私の許へやってきたのです。
これまで心がときめいても
身の丈にそぐわず
諦めたものも、もちろんあります。
それでもきっと、魂がときめいた出会いは
いつか自分がその価値に見合った人間になれたとき
再び巡り会えるのではないかという気がします。
それまで自分を磨き、魂の震えるような再会を
楽しみにしていようと思います。
ミッションパート
佐藤真樹