お神輿を担がせて頂いて感じたことがあります。
それは、担ぎ手の減少です。
担ぎ手は氏子(その土地の神様「氏神」に見守られた人達)
が担ぐのが本来ですが、今は担ぎ手がいません。
その為に、他の地域から担ぎ手を集める訳ですが、
すると、当然ながら普段の繋がりや絆がない人が集まることとなります。
そして、そもそもの目的である「地域への感謝を表す祭」の要素が
少しずつ薄まってしまうのが現状の様です。
それは、お祭りがどんどんとイベント化していくということに繋がっています。
そもそものお祭りは、参加するかしないかと言うようなイベントではなく、
地域に住む人たちの暮らしの一環であり、大切な文化でした。
「暮らし」と「祭」が分かれてしまうところから、
このような事態が生まれているという事なのだと気づきます。
それは自分自身の事でもあります。
そもそも、日頃からの感謝や祈りを忘れて生活し、
神社への参拝や地域への感謝と言う気持ちは
「盆暮れ正月」などのイベントの時だけです。
普段が分かれているからこそ、イベントになるのだと
実感しました。
そこで、まずは自分の目の前のところから変えて行こうと思い、
保育園の横にある「氷川神社」にて購入した神棚を飾ることとしました。
どこに設置するのかを調べていくと、
本当に知らないことばかりです。
神棚とお札だけでは設置する事すら難しく、
神具や棚などが必要であることすら知りませんでした。
こんなスタートですのであまり大きなことは言えませんが、
まずは自分の家から少しずつ、暮らしとお祭りを分けない実践を
始めていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海