自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/10/07

質問する大切さ

先日、ある高校での「一円対話」に伴い、

聴福人の先生と、一円対話で話す「テーマ」について
一緒に考えていました。

そんな中、

今、生徒たちも忙しいからこそ、
入学時の「初心」から振り返りができる場にしよう・・・

という流れになったのですが、

その時に、聴福人の先生から、

「念のため、確認しておきたいのですが、
 初心というのは、
 どういうかんじのものですか?」と

質問がありました。

そこで、初心とは「目的」であること。

例えば、先生だったら、

「なんのために教員になったのか。
 なんのためにこの学校にきて働いているのか。
 その初心は今どうですか?できてますか?」

というようなかんじあることをお伝えすると、

深く納得されている様子でした。

ちょうど、この先生は、
この話し合いをする直前に、

「一円対話の参加者が、リラックスして臨めるように」
という場づくりのために、
事前にお菓子の買い出しに行ったそうですが、

あまりにも忙しくて、うっかり自転車で、
赤信号を渡りそうになってしまい、

「私は、何をやっているのだろうか。」と、
自分自身の視野の狭さや異変に気付き、

一呼吸おいて、自分を取り戻したそうで・・・

だからこそ、
そんな初心から振り返ることの大切さを
実感されているようでした。

話の内容もさることながら、
こんな風に、自分のモヤモヤをそのままにせず、
納得できるように質問していく姿は、

自分事として参画している
主体性そのものだと感じ、

見習っていきたいと感じました。

ついつい「言われたからやる」・・・など、
それこそ、目的も分からずに
動けてしまうこともありますが、

それは、やっぱり不自然な生き方だと感じます。

質問することは、

時に「そんなことも分からないの?」と
言われたり、思われたり、

また、忙しかったりすると、
なおさら時間もかかるし、
そのやりとり自体が面倒・・・ということもありがちですが、

それでも、初心や目的があるからこそ、

受け身な一方通行なものではなく、

一緒に質問し合ったり、やりとりをしながら、
自分事としていく働き方を大事にしていきたいです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子