ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/10/26

「命の移し替え」

日曜日から熱帯魚の新しい水槽の準備をしています。

新しい水槽に水を張って、
熱帯魚を入れて終わりというわけにはいきません。

何故なら、そこには熱帯魚のほかに目に見えない生き物がいるからです。

水中には沢山の微生物がいます。

それらが魚の糞を分解したり、水質を改善したりという事で
生態系が成り立っています。

その目に見えない生き物たちも一緒に移し替えることが必要です。
そうしないと、魚はすぐに病気にかかったり、
具合が悪くなって生きていけません。

それは私たちが酸素や窒素、菌やウィルス、様々なものに
生かされていることと同じことなんだと思います。

そんな目に見えない命を新しい水槽に移し替えていく為に、
まずは住処となる炭を敷き詰め、水を張り、流れをつくり
微生物たちを循環させていきます。

2日経つと自然と濁っていた水が少しずつ透き通ってきました。

透き通った命が目の前で生きている実感を感じます。
日に日に透明な命たちは水を整えていっています。

魚が暮らす環境を整えてくれるのは菌達であることを想うと、
なんだか見えない存在ですが、有難い気持ちになります。

私たちも活かされていることを
もっと自覚して暮らしていくことが
生きる豊かさや美しさ、
そして子ども達が発達する事の豊かさを感じることに
繋がっていくのかもしれません。

ミマモリスト
眞田 海