先日の「保育環境セミナー」では、
藤森先生の基調講演や、
昨年ドイツ研修に参加した職員から、
ドイツのバイエルン州での保育の話を
お聞きすることもできました。
そちらでは「ジェンダーフリー」の考えもあってか、
「違っているからこそ、
別々に保育してはいけない。」
というものがあるようです。
例えば・・・
特別な支援が必要だが、
障がい児だけ別にしてはいけない。
年齢によって違っているからといって、
年齢別に保育してはいけない。
など。
一緒に社会を形成しているからこそ、
子どもたちにそのような違いを
感じさせる、教える・・・ということを、
むしろ大事にしているようです。
そんな中で、もし「年齢別で保育をしたい」
という園長先生がいれば、
それを禁止するわけではなく、
かといって、バイエルン州の保育指針とは違って、
園長先生のプライベートな思いなので、
そこは補助金を受けず、
ご自分のポケットマネーでどうぞ。
・・・というスタンスだといいます。
確かに「人は社会を構成して生きていく生き物」
という、そもそもから考えると、
子どもの頃から、違いを感じていくことは、
とても自然な環境、教えであり、
大事なことだと感じます。
そして、その違いに安心や豊かさを感じられることは、
子どもが成長する過程や、
やがて大人になってからの実社会においても、
おおいに活きてくることと感じます。
子どもや未来に求める姿は、
私自身が憧れる大人像や社会像でもあるので、
「違うから別々に」ではなく、
「違うからこそ一緒に」を
自分も大事にしていきたいです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子