自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/11/13

広く思いやる

今朝も、近所のイチョウの並木道を走りながら、

イチョウ_161113

「こんなに大きな木では、
 こんな土では足りないのでは?!」

イチョウ土_161113

・・・と思ったのですが、

よくよく考えてみたら、

アスファルトに覆われているだけで、
その下には土が広がり、
きっとこの木を支えるだけの根がはっているのか

・・・と、ひと安心。

覆われていたり、隠されたりしていると、
いろんなことが見えなくなったり、気付きにくくなるもので、
要注意ですね。

実際に、アスファルトにはみ出したものもいたりして・・・

イチョウ根_161113

懸命に根をのばしているのでしょうか。

「だったら、アスファルトなんかで覆わずに、
 そのまま土だったらいいのにね」

と思いつつ、

「あ、そうか。
 それでは、歩行者が歩きにくいのか。」

と納得。

「ただ、それって人間から見た都合だけかもね」

と、またまた複雑な気持ちに。

「どうすることが一番良いのか」と考えると
色々な立場の人がいる中で、難しいことばかりですが、

「自分だけでなく相手にとっても」
「一部の立場だけでなく、色々な立場の人にとっても」
「自国だけでなく、他国にとっても」
「人間だけでなく、沢山の生き物にとっても」
「今だけでなく、未来にとっても」

・・・など、

一部にとってだけ都合の良いことではなく、

できるかぎり広くものを見て、
その時最善と思う「みんな」にとってよいと思えるものを
していくことが大事なのかもしれません。

そして、時の流れと共に、
色々なことが変化していくものですから、

その時よかったものが、
時がたつと、あてはまらなくなっていく・・・

というのは、よくあること。

「一度やったから終わり」
「一度決めたら変えない」

・・・ではなく、
何度も見直していくことも
大事にしていきたいものです。

「みんなにとってよい」となると、
少し我慢が必要になってくるとは思いますが、

それは、むしろ周りとの「繋がり」が感じやすくなって、
決して心地悪いものではないと思います。

ひとりで生きているわけではありませんから、

そんな広い視野からの思いやりや歩み寄りを
大事にしていきたいです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子